西日本オートリサイクル

第一話 リサイクルへの取り組み

北九州エコタウン・環境コンビナートより

西日本オートリサイクル株式会社/WARC

WARC 社長

西日本オートリサイクル社長、和田英二氏

そもそも自動車の解体に取り組もうと考えたのは、西日本オートリサイクル株式会社の出資会社の一つ、吉川工業株式会社。鉄源としてリサイクルされるスクラップに、老廃鉄スクラップの量の増加と品質の低下が目立ちはじめ、高品位の鉄スクラップ供給の必要性が高まったためだった。
吉川工業は、新日本製鐵の協力会社として1920年に創業。鉄スクラップ処理に関しては80年間培ったノウハウがあった。また、折から、使用済み自動車をシュレッダー処理した際に生じる、シュレッダーダストが環境に与える影響が問題に。この二つの問題をクリアにできるプロセスを確立したいと、1993年、ワーキングチームが発足。3つの研究課題が掲げられた。
そして、5人の男たちの3年の月日が費やされた。

研究課題とは……
1.メーカー側の新素材の開発により、不純物となる非鉄金属が増えた車体からいかに高品位の鉄スクラップを回収するか
2.資源循環型社会に向けたリサイクル率のアップ
3.全国に5000〜6000ある自動車解体業者との差別化

「自動車は、もともと解体することを目的には製造されていない」と和田社長は言う。どのメーカーも、部品ごとに各工場で製造し、それらを組み立てて一台の車を完成させる。解体の手順はもちろん、自動車の全体的な構造を知っている人はほとんどいないのだ。
使用済み自動車を解体するにあたっても通常の業者では、外装パーツ、機能パーツを取り除いた後、シュレッダー業者に運びシュレッダー処理をする。シュレッダー処理後、鉄スクラップとミックスメタルはリサイクルされ、残ったものは「ゴミ」として埋め立てられる。鉛、水銀、油、冷却水など適正処理を誤れば、環境汚染の原因にもなりかねない。

WARC 上尾田氏

吉川工業のワーキングチームの一人、上尾田浩文氏

※このページは北九州市のご厚意により、
インパク北九州市パビリオンより転載しています。