蓄積したノウハウを生かして確立した当社ならではのシステムが、全長60mのラインによる自動車解体作業です。最終的に、不純物の少ない高品質な鋼鉄材の原料であるサイコロ型鉄スクラップとなるまで、作業者が1つひとつの工程でエンジンやあらゆる部品を精緻に徹底的に回収しています。回収品はリユース品として販売するほか、高品位な素材原料として再利用されます。
エンジンルームにあるカーエアコンの配管に専用の機械をつなぎ、フロンガスを冷媒回収容器に吸引します。フロンガスは再利用できないため専門業者へ破壊処理を委託。エアバッグは安全な遠隔操作により車内で展開させます。
リフターで上げた車体下部のタンク類から、燃料(ガソリン・軽油)、オイル類、LLC(冷却水)を抜き取ります。燃料はろ過して、自社工場にて無駄なく使用します。
金属部品以外のリサイクルを進めるため、タイヤ、バッテリー、フロントガラス、サイドガラス、内装樹脂など金属以外の部品を分別して回収しています。
車体反転装置で車体を横倒しにして、特殊装置でエンジン、ミッション、排気系部品類、足回り部品類などを鉄、アルミニウム、非鉄金属等の原料としてリサイクルできる様、分別・回収しています。
モーター類、ラジエータ、ヒーターコア、電子基盤、ハーネス(電気配線)などの非鉄金属部品をリサイクル用素材原料として分離・回収しています。人の手による精緻な回収を行う事で鉄以外の金属の含有量を減らし、最終製品である鉄スクラップ中の銅の含有率0.3%未満を安定して造り込んでいます。
3方向プレス機により50cm×60cm×70cmのサイコロ状の鉄の塊に成形し、シュレッダーダストを発生させずに銅の含有率0.3%未満の高品位な鉄の原料を生産しています。
サイコロ型に成形した鉄スクラップは、特に品質が重要視される自動車用鋼板等の高品質な冷鉄原一部として、製鋼工場で使用されています。